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試着室にはおとめの夢がつまってる
突然ですが、日曜に映画を見てきました。

た、たくみくんシリーズ第4弾! ぴゅあ!!!!!

タクミくんといえばですよ、これまでもこのブログでたびたび書いていますがワタシがリアル中学一年生当時に“朝の10分間読書”でニヤニヤしながら読んでいたのが第一作「そして春風にささやいて」でした。まさにリア厨……厨でしか為しえない所業だぜ……。
しかしなにせ活字がダメな子だったのでたしか佐智さん?が出たか出ないかあたりまでで棄権したきり遠ざかりました。ちなみにそれと並行して読んでいたのが炎ミラです。フジミは高校生になってから読みました。これ豆知識ね^^


2007年に実写版タクミくん映画の第一弾が公開になり、電王&ゲキレンジャーにハマっていたため熱心に買っていたHERO VISIONとかにも関連インタビューが掲載されていたのですが…これがまあ、ヒドくてねえ!
当時の怒りの声をみよ!
何がヒドかったかって、一作目でギイをやっていた加藤ほにゃらら(キバに出てたひと)の発言がもう、おまえだったらなんでこの仕事受けたんだよ!キィィィ!だったのです。まあ、実際に映画を見たわけではないのであまり不満を言うのもよくないのですが……、宣伝のはずのインタビューで映画観る気を殺ぐってどーゆーこと?!ていう。
作品の内容が内容だけにデリケートな部分は大事にしてほしいわけですよ。演じるほうも難しいのは重々わかります、だから実写になんてしなくてもべつにいいのに、ていう想いが消えないのも事実なんです。でもやるとなれば、そのデリケートゾーンを出来る限り汲む努力はすべきであろう!それが仕事ってもんだろう!フェミニーナ軟膏だろう!!!

…ていうのをずっと悶々と抱えていました。同時に、タカラヅカという性別すらも超えた八次元迷宮に捕まった身なので実写びーえるというものに気が向かなかったというのもあります。だって三次元どころのハナシじゃないからね八次元世界は。

ところが最近、身辺がにわかに騒がしくなりました。え、ばばりょって、だれ?みすりょって、なに?
で、いろいろありまして(省略)ばばりょーまくんについて知りたくて知りたくてしょうがなくなってしまったのです。

しかもばばくん関連でおしえてもらったタクミくん映画最新作のインタビューが、すごく「わかってる」内容だったのです。それはまさしくフェミニーナ軟膏のごとく・・・・・・デリケートな部分を大事にしようとしてくれている監督および出演者のみなさんの気持ちが伝わってきて、こちらが逆に恐縮してしまうほどでした。
(そもそもだ。二作目から監督どころかメインキャストまでもががらりと変わって、その顔ぶれでシリーズ続編が撮られてるっていうのがすべてを物語っているとおもうのですよ…ね。もちろん事務所などなどオトナの事情もたくさんあるのでしょうけど。)

そんな矢先にそのウワサのタクミくん映画が名古屋でも公開されるっていうじゃありませんか。じつは当初はほかの映画を観るつもりだったところ上映スケジュールの関係でそれが無理になってしまい、もうおうち帰ろうかしら…とおもっていたら、いい具合の時間にタクミくんがワタシを待っていたのです。
これはもう観るしかなかろう!20年前に読んだ原作の記憶しか頼るものはないけれど!しかも三洲と真行寺ってそのおぼろげな記憶にすら残ってないんだけど!(ひどい!)なんとかなるはず!


どーでもいい前置きが長くなってすみません。以下感想。
出演俳優さんについてはまったく疎いのでそのへんはご了承ください。




ストーリーは真行寺くん(後輩。かわいくて元気なワンコ系)目線で進んでゆきます。
高校受験のとき一目惚れしたクールな先輩・三洲を健気に追い続けるけど適当にあしらわれて…でもカラダの関係はしっかりある(らしい。モノローグではそう言ってたけど描写はさすがになかった)、という超王道なベッタベタBL設定です。まだBLなんて言葉もなかった時代に生まれた作品で、これらの作品が王道という道を切り拓いてきたというべきか。

真行寺は、学園ヘヴンを実写にするなら啓太ってこういうかんじかなーとおもいました。(すでに舞台化されていますがこわくて画像すら見てないので…。すいません。)
演じる内藤くんはたしかにワンコっぽくてかわいくて、お芝居もだけど芝居というより雰囲気づくりがすごくうまくて、そこでまず見る側を安心させてくれました。
この類のお話の“かわいこキャラ”ってかわいさ女々しさが前面に出てしまうとへたすると「それべつに男じゃなくてもいーじゃん」な空気になりがちですが、内藤くんはちゃんと男の子な部分と作品観を壊さないかわいさのバランスのとりかたが絶妙だったのです。

登場人物はぜんぶ男で、そこでふつーに恋愛が発生し成立してく世界の物語において、むずかしいのはやっぱり受の子だなー。(これは後述するタクミや高林にも感じたことです。)そもそもの設定、ストーリー展開に「!?」てなることがちょいちょいあって…
自分、ファンタジースキルが下がってしまったなと痛感しました。

内藤くんは学ランが似合う。(受験生シーンで着用。)夏〜初秋が舞台のおはなしだったので白カッター姿はそれはそれでまぶしかったけれど、彼はブレザーじゃなくて断然学ランね!って三洲もおもってるハズね!!
あと弓道着姿を挿入したのが確信犯的ですばらしいとおもいました。


そして三洲が。ははは。ほんと浅はかで申し訳ないのですが、長身痩躯で声がイイってだけでもう8割はクリアできちゃってるよね!甘くてスイマセン!
これが「ばばりょ」かあああああああ!!!!!


おとめの鉄板:「ネクタイは引き寄せるためにある」
なんかもう、セオリーどおりすぎて萌えるというよりも申し訳なさでイッパイで泣きそうでした……。わたしの欲望のためにごめん、ほんっとにごめん(号泣しながら土下座!)という心境で。
そのキスシーンは、リアル糸引いてた。ばばの本気。監督の本気。これまだ開始10分くらいの出来事。
こういうシーンて実写だと案外「リアルいらなかった…」てガックリすることも多いですが、ばばの本気はそんなもの一蹴して余りあるものがありました。二次元じゃ到達できなかったエロがそこにはあった。美しさと生々しさの配合が黄金比だったのです。まいったわ。

そしてラストの試着室が!
おとめの鉄板:「試着室は二人きりになるためにある」
三洲も真行寺もわたしの記憶には残っていなかったのに、このシーンを見たとき、「知ってる!これ知ってる!」と海馬が騒ぎ出しました。それはセオリーとしての試着室ではなく、わたしがはじめて試着室ドリームと出会ったのはまちがいなくタクミくんのこの原作であると!これ読んだことあるよ中学生のときに!このシーンだけ覚えてた!!!!

ここでまたばばくんのテクが炸裂である。彼、いつだって本気よ・・・・!

そしてされるがままの内藤くんのシャツが…めくれて…腹部がちらりと…そこが黒く…
え、黒く?
なんで黒いの?
とおもったら、まさかの腹毛。ギャランドゥっていうよりも「THE 腹毛」。
ヒィー!

三洲と真行寺は「飼い主とワンコ」という関係性で落ち着いたわけですが、なんとwikiったら「三洲(受)」「真行寺(攻)」て書いてあってハァアハアハhダhンあえ;fぁ;お・!
どういうこと!ちょっと待ってなにがどうしてそうなったの!腹毛の逆襲か?!
おどろきです。今回の映画だけ見たらどう考えても三洲×真行寺です。しかし……「体だけの関係」とか言いながらそこは描かれていないので、おそらくそこもしっかり描かれているのであろう原作小説では具体的に真行寺×三洲なのか。そうなのか。あんだけエラそうにしておいておまえ・・・・・アラタさん・・・・・ッ!
(どうしようもないので見てきた映像を肴に脳内で補完しようとして、脳みそ沸騰。)
監督。罪な御仁だなまったく。


BOY MEETS BOYの二次元世界を三次元にすると、「卒業してもずっと一緒にいたいんです」の言葉が切なく聞こえてくる。しょんぼり。

音楽会の日付が「平成22年」なことにけっこうビクッてなった。
だってわたしがこれ読んでたのって20年前よ・・・・!


赤池が赤池すぎて噴いた。この作品に限らず、舞台とかやたら名前を入れるのは不自然であまり好きではないのですが、もう赤池は赤池って言わなくても赤池だってわかったもの!ピッタリね滝口くん!(滝口くんて名前は知ってたけどちゃんと認識したのはじめて。とおもってたら、夜中にやってる浜名湖自動車学校のCMのあのハマイン!のひとだったとは…w)私服のへんなポロシャツ姿がまた大変いい赤池でした。いやあ、ハマリ役www


三洲もだが、ギイもエエ声すぎる。歴代手塚部長おそるべし。
渡辺くんはやっぱり安心の美形だとおもうなあ。なんかいつのまにかちょっとおっきくなってたから、もうすこしスリムになってくれるということないけどw
声もだし、芝居もだし、存在感も、この作品におけるギイとしてぴったりでよかったです。

そしてタクミとはもはや家族愛的な。お父さんと息子みたいだったwかわいかったんだけどね。
浜尾くんがいつの間にか大きくなってて、タクミってそもそもがファンタジーとしての受の最右翼みたいなキャラだから三次元化するのはいちばん困難だとおもうけど、中身のかわいさでカバーしてたかんじかな。
それもまた、渡辺くんとのそもそもの信頼関係がいいかんじにギイとタクミの関係性として芝居に出たからよかったのではないかと。


吉沢は個人的に好きです。(小林くん。)(すっくんに似てた…。)芝居はチョットたどだとしいな…ておもったら、まだ出てきたばかりの人のようで。
高林はもうちょっとツンな感じが強くてもよかったんじゃないかなー。テニミュ2の不二役と聞いて、なるほど納得。似合いそう。でも高林もタクミ同様、三次元化のハードルが高いキャラなのでどうしても注文が多くなってしまってすいません。

あと先輩が妙にガチっぽい雰囲気で登場した瞬間に「こいつガチだな^^」て思わせてくれたことに感謝。すごくわかりやすかった^^^^^^^



ところどころ、演出的な面でもっとこうしたらどうだろう…と感じることがあり、女性監督だったらそのへん変わってた気もするのですが、それこそ女が作っちゃうと逆に萌えにこだわりすぎておかしなことになりうるかもしれないので、原作に対して誠意のある男性監督が撮るというのはベストな采配だったんだろうなとおもえてきた。

その誠意というのはたとえば、おそらくこの作品は低予算で作られているとおもわれますが(映像のかんじからもわかるし…)、祠堂学院のイメージを壊さないようにと撮影地の雰囲気に努力がみられたこと。あとはもう、監督の想いとキャストの真摯さで乗り切っていた。きっとDVDの売上げがいいのも続編制作につながっているんだろうけど、わたしが払った1700円も今後につながる一つになってくれるといいなあとおもいます。

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